宮沢賢治賞・イーハトーブ賞

宮沢賢治賞

　「宮沢賢治賞」は、宮沢賢治に関する優れた研究・評論・創作などを毎年顕彰するために、花巻市が1991年に創設した賞です。
　その選考は、宮沢賢治学会イーハトーブセンターに委嘱されています。
　本賞に準ずるものとして、「奨励賞」も設けられています。

　毎年9月22日の宮沢賢治学会イーハトーブセンター定期大会において、授賞式と記念講演が行われます。

宮沢賢治賞の過去の受賞者一覧

イーハトーブ賞

　「イーハトーブ賞」は、宮沢賢治の精神を体現する優れた実践的な活動を毎年顕彰するために、1991年に花巻市が創設した賞です。
　その選考は、宮沢賢治学会イーハトーブセンターに委嘱されています。
　本賞に準ずるものとして、「奨励賞」も設けられています。

　毎年9月22日の宮沢賢治学会イーハトーブセンター定期大会において、授賞式と記念講演が行われます。

イーハトーブ賞の過去の受賞者一覧

正賞「空のクリスタル」について

　宮沢賢治賞とイーハトーブ賞の受賞者には、正賞として「空のクリスタル」という工芸品が贈られます。上の両賞の見出し下の写真が、それです。

　透明なクリスタルの中に、銀色に輝く鉱物の結晶が成長しています。しかしそのクリスタルは、イマジネイション世界で成長して行くクリスタルで、形は見えても、その実態は虚空です。いわば、空のクリスタルです。
　賢治の鉱物への関心、豊かなイマジネイション、幻想世界への飛翔を思いえがき定着させた造形です。

技法

　このガラス作品は、インサイド・レリイフと命名された技法で、パート・ド・ヴェール（注）という技法を応用展開させたものです。宮沢賢治記念館前の「ふくろう」の像と同じ技法によって製作したものです。
　透明なガラスの中にある気泡は、銀のように輝きます。銀色の玉の形を変えて、それに一つの形を与えることができたら、という願望から生まれた技法です。空気がつくった幻の立体彫刻です。

制作：アート・グラス・クラブ

（注）パート・ド・ヴェール
古代メソポタミアで開発されたガラス工芸の技法。粉状のガラスの材料から製作していくもので、一時その技法は受け継がれず、幻の技法と言われていた。

近年の広報記事