「イーハトーブ賞奨励賞 リレー講演」

「宮沢賢治と白老」

「31、夏りんごすこしならべてつゝましくまなこをつむる露店のわかもの。」

「28、城址のあれ草にねてこゝろむなしのこぎりの音風にまじり来。」

「30、いなびかりまたむらさきにひらめけばわが白百合は思ひきり咲けり。」

「44、この丘の いかりはわれも知りたれど さあらぬさまに 草穂つみ行く。」

「58、東京の光の渣にわかれんとふりかへりみてまたいらだてり。」

「40、浅草の木馬に乗りて哂いつつ夜汽車を待てどこゝろまぎれず。」

「35、しめやかに木の芽ほごるゝたそがれに独乙冠詞のうた嘆きくる。」

米沢ポランの広場