「25、目は紅く関折多き動物が藻のごとく群れて脳をはねあるく。」

「95、春すぎてかがやきわたるあめつちにわかものたちはたゞ身を愛す。」『校友会会報』第34号」

「6、中尊寺青葉に曇る夕暮のそらふるはして青き鐘鳴る。」

「4、み裾野は雲低く垂れすゞらんの白き花咲き はなち駒あり。」

「68、夜明げにはまだ間あるのに下のはしちゃんがちゃんがうまこ見さ出はたひと。」

「52「青空の脚」といふものふと過ぎたりかなしからずや青ぞらの脚」

『現代文化のなかの〈宮沢賢治〉』

「7、まぼろしとうつつとわずかなみがしら きほひ寄せ来るわだつみを見き。」

「「風野又三郎」と『新編農業気象学』―宮沢賢治の高層気象学」

「99、方十里稗貫のみかも稲熟れてみ祭三日そらはれわたる 270〔絶筆〕」