「キューストのあり方を持ちこむ―宮沢賢治「ポラーノの広場」における「訳述」をめぐって」

「54、学校の郵便局の局長は(桜の空虚)齢若く死す。」

「42、かくこうの まねしひとり生きたれば ひとは恐れてみちを避けたり。」

「96、つくづくと「粋なもやうの博多帯」荒川ぎしの片岩のいろ。158[推定大正五年九月五日 保阪嘉内宛]」

「80、暮れやらぬ黄水晶のそらに青みわびて木は立てりあめ、まつすぐに降り。」

「77、オーバルの雲につゝまれ秋草とわれとはぬるゝ種山ヶ原。」

「74、岩鐘のまくろき脚にあらはれて稗のはた来る郵便脚夫」

「39、輝石たちこゝろせわしく別れをば言ひかはすらん凾根のうすひ。」

『宮沢賢治個人研究誌『地と人』

『宮沢賢治個人研究誌『地と人』特集 賢治の豊穣で多様な語彙力』