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宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞

【会員向け】第10回宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞 推薦のお願い

会員各位

宮沢賢治学会イーハトーブセンター
代表理事 青木 美保
賞選考委員長 信時 哲郎

 宮沢賢治学会イーハトーブセンターでは、2025年度「第10回宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞」の候補者の推薦を、ページ下部のボタンから表示される専用フォームにて、会員の皆様から受け付けております。
 推薦の締め切りは、2025年4月15日です。

 2016年度に創設された「宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞」は、花巻市が主催する「宮沢賢治賞・イーハトーブ賞」とは別に、当センターが独自に設けた賞です。宮沢賢治とその作品に触発された研究活動ならびに普及において、多年にわたる功績のある個人または団体を、広く対象としています。
 ご推薦いただいた全ての候補者は、当センターの賞選考委員会において、厳正な審査の対象とさせていただきます。

 本年も、会員の皆様からの幅広いご推薦を、お願い申し上げます。

【主催者】 宮沢賢治学会イーハトーブセンター
【選考】 宮沢賢治学会イーハトーブセンター賞選考委員会
【選考方法】 会員から推薦された個人・団体を、選考委員会にて選考し、理事会が決定する。
【選考対象 および基準】 宮沢賢治の人と作品や精神の普及または研究の推進に寄与する活動(花巻市が主催するイーハトーブ賞の基準となる実践的な活動を除く)を行っている個人または愛好団体・研究団体等の団体。
【表彰式】 定期大会において、代表理事が賞状および副賞を授与する。
推薦用件
推薦方法

 下のボタンを押すと表示される専用フォームに入力していただくか、当センターから会員のお手元に郵送される「推薦票」に記入して返送して下さい。

宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞 推薦フォーム

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宮沢賢治賞・イーハトーブ賞

【会員向け】第35回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞 推薦のお願い

会員各位

宮沢賢治学会イーハトーブセンター
代表理事 青木 美保
賞選考委員長 信時 哲郎

 宮沢賢治学会イーハトーブセンターでは、2025年度「第35回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞」の候補者の推薦を、ページ下部のボタンから表示される専用フォームにて、会員の皆様から受け付けております。
 本年も、宮沢賢治の名において顕彰するにふさわしい様々な活動に関する情報を、広くお寄せいただきますようお願い申し上げます。締め切りは、2025年4月15日です。

 ご推薦いただいた全ての候補者は、当センターの賞選考委員会において、厳正な審査の対象とさせていただきます。

「宮沢賢治賞」について

 「宮沢賢治賞」は、宮沢賢治に関する優れた研究・評論・創作などを毎年顕彰するために、花巻市が1991年に創設した賞です。
 その選考は、宮沢賢治学会イーハトーブセンターに委嘱されています。
 本賞に準ずるものとして、「奨励賞」も設けられています。

 毎年9月22日の宮沢賢治学会イーハトーブセンター定期大会において、授賞式と記念講演が行われます。

【主催者】 花 巻 市
【選 考】 宮沢賢治学会イーハトーブセンター
【選考方法】 会員からの推薦(所定の用紙)にもとづき、賞選考委員会が選考し、理事会の承認を経て花巻市長に答申する。
【選考対象及び基準】 宮沢賢治の名において顕彰されるにふさわしい研究・評論・創作など。おおむね過去3年以内に発表されたものを対象とする。なお、本賞に準ずるものとして奨励賞を置く。
【贈賞式】 宮沢賢治学会イーハトーブセンターの総会の同日・同会場において行う。
【賞・賞金】 本 賞 賞状、正賞、副賞(百万円)。
奨励賞 賞状、記念品、副賞(三十万円)。
「イーハトーブ賞」について

 「イーハトーブ賞」は、宮沢賢治の精神を体現する優れた実践的な活動を毎年顕彰するために、1991年に花巻市が創設した賞です。
 その選考は、宮沢賢治学会イーハトーブセンターに委嘱されています。
 本賞に準ずるものとして、「奨励賞」も設けられています。

 毎年9月22日の宮沢賢治学会イーハトーブセンター定期大会において、授賞式と記念講演が行われます。

【主催者】 花 巻 市
【選 考】 宮沢賢治学会イーハトーブセンター
【選考方法】 会員からの推薦(所定の用紙)にもとづき、賞選考委員会が選考し、理事会の承認を経て花巻市長に答申する。
【選考対象及び基準】 宮沢賢治の名において顕彰されるにふさわしい実践的な活動を行った個人または団体。なお、本賞に準ずるものとして奨励賞を置く。
【贈賞式】 宮沢賢治学会イーハトーブセンターの総会の同日・同会場において行う。
【賞・賞金】 本 賞 賞状、正賞、副賞(百万円)。
奨励賞 賞状、記念品、副賞(三十万円)。
推薦要件
  • 推薦対象の業績および刊行物は、2025年3月31日までのものといたします。
  • 現職理事は、授賞の対象から除外いたします。
  • 自薦は認めません。
  • 推薦の締め切りは、2025年4月15日です。
  • 過去の受賞者については、「宮沢賢治賞・イーハトーブ賞受賞者一覧」のページをご参照下さい。
推薦方法

 下のボタンを押すと表示される専用フォームに入力していただくか、当センターから会員のお手元に郵送される「推薦票」に記入して返送して下さい。

宮沢賢治賞・イーハトーブ賞 推薦フォーム

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イーハトーブ館企画展示

1月12日・19日に「賢治さんの世界を描く絵画展」ワークショップを開催します

 これまで宮沢賢治イーハトーブ館では、花巻市内の小学生による「賢治さんの世界を描く絵画展」を、4回にわたって開催してきました。
 小学生たちが、宮沢賢治の作品を読んで感じたことを、思い思いに描いた多彩な絵画が、子どもから大人まで、見る人の心を楽しませてくれました。

 2025年2月からは、「第5回 賢治さんの世界を描く絵画展」が開催されますが、その関連企画として、子どもたちが賢治作品に親しみ、実際に絵を描いてみる「冬休みワークショップ」を、下記の要領で行います。

  • 日時: 2025年1月12日(日) および1月19日(日) 原則として2回参加
        いずれも13:30~15:30
  • 会場: まなび学園 3階 中ホール
  • 申込み・問合せ: 宮沢賢治学会イーハトーブセンター
        電話(0198-31-2116)またはメール(kenji.info@kenji.gr.jp)でどうぞ

 当日は、宮沢賢治の童話「注文の多い料理店」の読み聞かせを聞いた後、その世界を絵で表現することにチャレンジします。
 「みずいろの会」の先生方による、絵画指導も受けられます。
 完成した絵は、宮沢賢治イーハトーブ館で、2月に開催される企画展「第5回 賢治さんの世界を描く絵画展」において、展示されます。

 原則として、2回のワークショップに続けてご参加下さい。

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イーハトーブ館企画展示

企画展「1924年の春─『春と修羅』『注文の多い料理店』刊行 100 年─」の図録を販売しています

 現在好評のうちに開催されている企画展「1924年の春─『春と修羅』『注文の多い料理店』刊行 100 年─」の図録が、出来上がりました。

 1924年に宮沢賢治は、生前唯一の詩集(心象スケッチ)『春と修羅』と、童話集『注文の多い料理店』を刊行しました。
 賢治の創作活動における画期の年から100周年という節目にあたり、宮沢賢治学会イーハトーブセンターは、新発見資料も含めて、『春と修羅』と『注文の多い料理店』に関する多角的な展示を企画しました。
 今回完成した図録は、この展示内容をカラーで収録した、充実したものになっています。

 現在、宮沢賢治イーハトーブ館売店およびインターネット注文にて、1部1,500円でこの図録を販売しております。
 『春と修羅』および『注文の多い料理店』に関心をお持ちの方は、この機会にぜひお買い求め下さい。

 下のボタンを押していただければ、図録のインターネット注文のページが表示されます。

企画展図録注文フォームへ


「1924年の春─『春と修羅』『注文の多い料理店』刊行 100 年─」図録表紙

「1924年の春─『春と修羅』『注文の多い料理店』刊行 100 年─」図録裏表紙

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宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞

宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞が決定しました

2023年度の第8回宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞が、下記のように決定しました。

宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞

板垣 寛 様

 

 父の代に宮沢賢治から直接受けた農業指導を受け継いで、賢治の教えを現代に生かす農業実践を続けるとともに、石鳥谷地区における賢治の顕彰活動の中心となって、その精神の普及に長年取り組んできた業績に対して。

【選考理由】
 板垣寛氏は、花巻市石鳥谷地区で先祖代々農業に携わっているが、父の板垣亮一氏が宮沢賢治から数回にわたって直々に農業指導を受けた縁を引き継いで、賢治の教えに従った肥料の配分や植栽方法を今に伝える農場を運営し、現在も毎年陸羽一三二号の栽培を続けている。
 また、1994 年の葛丸ダムにおける「葛丸」歌碑の建立や、2006 年の「道の駅 石鳥谷」における「三月」詩碑の建立に際しては中心となって活動し、石鳥谷農業伝承館の設立や石鳥谷肥料相談所跡の説明板設置にも尽力した。
 以上のような、賢治の精神を伝える農業実践や、長年にわたる賢治の顕彰活動は、宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞を贈呈するにふさわしい。

贈呈式について

 賞贈呈式は、令和6年9月22日(日)午後に、花巻市定住交流センター(なはんプラザCOMSホール)で開催します。

 贈呈式の詳細については、後日、改めてお知らせいたします。

宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞について

宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞の過去の受賞者

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宮沢賢治賞・イーハトーブ賞

宮沢賢治賞・イーハトーブ賞が決定しました

 2024年度の第34回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞と、各奨励賞の受賞者が、下記のように決定しました。
 賞の贈呈式は、9月22日に花巻市のなはんプラザで開催いたします。

宮沢賢治賞

杉浦 静 様

 宮沢賢治の詩の草稿を中心に、テクストの意味内容の変遷とその生涯における位置づけを精密に検討することによって、実証的な草稿研究と思想レベルの研究を新たな次元で統合した、著書『宮沢賢治 生成・転化する心象スケッチ』に対して。

【選考理由】
 本賞の杉浦静氏は、この30 年以上の宮沢賢治研究の成果を、著書『宮沢賢治 生成・転化する心象スケッチ』に集大成し、2023 年10 月に刊行した。
 本書の前半で杉浦氏は、「春と修羅 第二集」を中心に詩の草稿の状態とテクストの推敲過程を継時的に詳しく分析し、そこに賢治の宗教意識や社会意識、さらには世界観の変化を細かく読みとることによって、彼の生涯における思想の展開の道筋を、見事に浮き彫りにした。また、「歌稿」や「音楽用五線ノート稿」についても、草稿の実態や手入れ時期の推定をもとに独自の考察を行って、新たな仮説を提唱している。本書の後半では、賢治の作品におけるいくつかのトピックを深く掘り下げ、ここでも多くの新たな知見を示した。
 本書を貫く実証的で緻密な研究手法は、賢治が遺した厖大な草稿を分析する上で、今後の規範ともなるものであり、宮沢賢治賞にふさわしい。

宮沢賢治賞奨励賞

該当者なし

イーハトーブ賞

伊藤 卓美 様

 木版画家として長年「宮沢賢治」と「民俗芸能」をライフワークに、賢治の作品の版画を暮らしの中で使える「歌留多」や「蔵書票」という形で制作し、また各地の民俗芸能を独自に調査して、詩情あふれる作品に記録し続けてきた業績に対して。

【選考理由】
 本賞の伊藤卓美氏は、1967 年に初の個展を開いて以来、「宮沢賢治」と「民俗芸能」をライフワークとして、長年にわたり第一線で木版画を制作している。
 宮沢賢治に関しては、その作品の一場面を印象的なテクストとともに取り出し、「歌留多」や「蔵書票」という形にして、人々の日々の暮らしの中に生きる版画を制作してきた。これは、生活と芸術の一体化を目指した、賢治の理想にも通ずるものである。また、東北を中心に各地の民俗芸能を、独自に調査して制作した美しい版画作品は、伝承の貴重な記録ともなっている。最近は、「東京江戸百景」というテーマで、広重以来の浮世絵の伝統を現代に引き継ぐ創作も積み重ねている。
 以上のように、優れた木版画によって宮沢賢治の作品世界を表現し、賢治も愛した民俗芸能を記録してきた業績は、イーハトーブ賞にふさわしい。

イーハトーブ賞奨励賞

アスィエ・サベル・モガッダム 様

 宮沢賢治の作品や世界観に対する深い共感に基づいて、ペルシャ語翻訳による賢治の詩集と童話集を、いずれもイランで初めて刊行するとともに、長年にわたって日本とイランの相互理解と親善に貢献してきた功績に対して。

海津 研 様

 宮沢賢治の童話や詩を題材として、温かく細密な絵画を数多く制作し、独自のアニメーション作品にも結実させる一方で、戦争やハンセン病など社会的に意義深いテーマでの制作活動にも、積極的に取り組んできた営為に対して。

【選考理由】
 奨励賞のアスィエ・サベル・モガッダム氏は、イラン在住の日本文学研究者で、2回の日本留学の成果も踏まえて、2015 年にペルシャ語翻訳版の宮沢賢治詩集を、2018 年にはペルシャ語翻訳版の宮沢賢治童話集を、いずれもイランで初めて刊行した。サベル氏は、賢治の作品には「国境を越えて人の心から心へ伝わり、世界の人々をつなげる力がある」と評価し、またその作品世界における人間と自然との交流に、深く共感しつつ翻訳を行っている。またサベル氏は、在イラン日本大使館附属日本人学校で長らく教壇に立ち、現地在住の日本人にペルシャ語を教えることで、日本とイランの相互理解に貢献し、2023 年には日本大使館の表彰も受けている。
 このような優れた宮沢賢治作品の翻訳と、イランと日本の親善に資する功績は、イーハトーブ賞奨励賞にふさわしい。

 同じく奨励賞の海津研氏は、身近な生命や自然をテーマとして、温かく細密な絵画やイラストを多数制作しており、とりわけ宮沢賢治の童話や詩を題材とした創作に、意欲的に取り組んでいる。中でも「なめとこ山の熊」や「セロ弾きのゴーシュ」など、人間と動物が心を通わせる情景の描写は魅力的で、「よだかの星」をモチーフとしたアニメーション「よたか」も、独特の質感がある。
 一方、海津氏は沖縄のひめゆり平和祈念資料館で、「アニメ ひめゆり」の原画制作を担当し、最近の同館リニューアルの中心となる大作も制作した。2024 年には、国立ハンセン病資料館での企画展示にも参加するなど、社会的な活動にも積極的に携わっている。
 以上のような、宮沢賢治の作品に基づいた創作活動と、種々の社会的実践は、イーハトーブ賞奨励賞にふさわしい。

贈呈式について

 賞贈呈式は、令和6年9月22日(日)午前10時より、花巻市定住交流センター(なはんプラザCOMSホール)で開催します。

 贈呈式の詳細については、後日、改めてお知らせいたします。

宮沢賢治賞・イーハトーブ賞について

宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の過去の受賞者

 

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その他のイベント

10/6に、講座「宮沢賢治で卒論・修論書いてみる?」を開催します

 宮沢賢治とその作品を扱った卒論・修論を書こうとする学生向けの講座を、本年も第四回として開催します。
 岩手県花巻市に本拠を置く「宮沢賢治学会イーハトーブセンター」主催の、オンライン講座です。

 あなたも、第一線の宮沢賢治研究者の指導に触れつつ、研究の領野に踏み出してみませんか?

2024年10月6日(日)13:00~16:20
Zoomによるオンライン開催

  • 対象:宮沢賢治で卒論・修論を書こうとしている大学生および大学院生(当学会会員であるかどうかは問いません)
  • 規模:講師  8名 参加者 20~25名程度
  • 主催:宮沢賢治学会イーハトーブセンター
タイムテーブル

13:00~13:10 セミナー代表挨拶 講師紹介
13:10~14:20 参加者自己紹介(テーマは受付で記入)
         講師によるテーマ説明・グループ分け
14:20~14:35 休憩
14:35~15:25 各グループでの懇談(前半)
15:25~15:35 休憩
15:35~16:15 グルーピングを変えて懇談(後半)
16:15~16:20 まとめ

講師陣

遠藤 純(武庫川女子大学教育学部 准教授)
 日本の児童文学・児童文化史/童話の受容史
 好きな作品:「鹿踊りのはじまり」

大島 丈志(文教大学教育学部 教授)
 農業・経済・受容史
 好きな作品:「よだかの星」

構 大樹(鳴門教育大学 講師)
 ポップカルチャー・怪談・文学教育
 好きな作品:「なめとこ山の熊」

渋谷 百合絵(秀明大学学校教師学部 准教授 )
 日本近代文学・児童文学・近代文化史
 好きな作品:「銀河鉄道の夜」

杉浦 静(大妻女子大学 名誉教授)
 心象スケッチ・短歌・草稿研究
 好きな作品:「ポラーノの広場」

信時 哲郎(甲南女子大学文学部 教授)
 近現代日本文化・メディア・心象スケッチ
 好きな作品:「文語詩未定稿」

中地 文(宮城教育大学教育学部 教授)
 童話観/子ども観・少年小説・児童文学史
 好きな作品:「やまなし」

宮川 健郎(武蔵野大学 名誉教授)
 児童文学・子どもと読書・国語科教育
 好きな作品:「風の又三郎」

注:当日都合で参加できない場合もあります。

申込み方法

 下のボタンを押して、表示されるフォームに必要事項を入力し、送信して下さい。

「宮沢賢治で卒論・修論書いてみる?」申込みフォームへ

 または、下記項目をメールに記入し、宮沢賢治学会イーハトーブセンター(kenji.info@kenji.gr.jp)までお送り下さい。
  名前 学校名 在学年 研究テーマ、興味あるテーマ 電話番号 メールアドレス その他

 ※ 当学会会員であるかどうかは、問いません。

 

多くの方のご参加を、お待ちしています。

 
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宮沢賢治研究発表会

【会員向け】宮沢賢治研究発表会の発表者を募集しています

 来たる9月23日に、定期大会のプログラムの一つとして、下記の要領で宮沢賢治研究発表会を開催いたします。
 ここに、その発表者を募集いたしますので、皆さま奮ってご応募下さい。

 発表者の旅費は、原則として各自ご負担願います。なお、ご事情によっては旅費を支給できる場合もありますので、事務局までご相談ください。

期日

2024年9月23日(月・祝)
午前10時00分~(発表者数の関係で変更あり)

会場

宮沢賢治イーハトーブ館 ホール(200席)

発表時間

発表時間20分、質疑時間10分とし、1人(1件)の持ち時間を30分とします。

発表者数

会場と時間の都合で人数を限らせていただくことがあります。

申し込み方法

申し込みフォームに必要事項を記入して送信していただくか、こちらから申し込み用紙をダウンロードし、記入して当センター事務局まで郵送して下さい。

締め切り

2024年7月31日(事務局必着)

申し込み先

宮沢賢治学会イーハトーブセンター
〒025-0014 岩手県花巻市高松1-1-1
電話:0198-31-2116 ファックス:0198-31-2132
mail :kenji.info@kenji.gr.jp

選考

応募は、本会の会員に限ります。
発表者は、定期大会実行委員会において選考させていただきます。なお、原則として応募者の発表は2年連続までとします。

宿泊

お手数ですが、各自手配願います。

宮沢賢治研究発表会 発表申し込みフォームへ

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宮沢賢治セミナー

7/27に夏季セミナー「イーハトヴ童話『注文の多い料理店』の世界観」を開催します

夏季セミナー「イーハトヴ童話『注文の多い料理店』の世界観」

現在開催中の企画展示「1924年の春─『春と修羅』『注文の多い料理店』刊行 100 年─」と連携して、童話集『注文の多い料理店』をテーマに、夏季セミナーを開催します。
「序」の朗読で幕を開け、シンポジウムでは気鋭の宮沢賢治研究者たちが、様々な角度から作品世界に迫ります。

多くの皆さんのご参加をお待ちしております。

〇期日: 2024年7月27日(土)

〇会場: 宮沢賢治イーハトーブ館 1階ホール

〇内容:
  13:00 受付
  13:30 代表理事あいさつ
  13:40 朗読『注文の多い料理店』から「序」(藤澤 陽子)
  13:50 シンポジウム
       司会(大島 丈志)
       パネリスト(川上 優理子 深田 愛乃 牧 千夏)
    ~休憩~
  15:20 クロストーク
      会場からの質疑応答

  17:00 懇親会(山猫軒)

朗読
藤澤 陽子(ふじさわ ようこ)

  語りの会 風楽堂主宰
語りを古屋和子氏、発声を藤田京子氏、図書館改造等を赤木かん子氏に師事。
JPIC読書アドバイザー。全日本語りネットワーク会員。この本だいすきの会岩手支部長。

パネリスト
川上 優理子(かわかみ ゆりこ)

  東北大学大学院文学研究科日本学専攻日本文学専攻分野博士課程前期二年
演題:「「黄いろのトマト」論─子ども像の複数性を手がかりに」
発表概要
「黄いろのトマト」では、純粋無垢な子どもであるペムペルとネリが外の社会に拒絶される悲しみが印象的に描かれる。しかし、サーカスで働く子どもや「私」もまた子どもなのである。彼らは子どもでありながらも、ペムペルたち兄妹と必ずしも同質ではない。一見強固に見える「子ども」と「大人」の対立構造に対し、彼らの存在がどのような影響を与えうるかについて、『注文の多い料理店』の諸作品も視野に入れて考察をおこなう。

深田 愛乃(ふかだ あいの)

  慶應義塾大学・千葉大学非常勤講師
演題:「イーハトーブ童話にひそむ「下種」の思想」
発表概要
本発表の目的は、宮沢賢治の童話の背景に込められた仏教信仰のあり方について明らかにすることである。賢治の童話作品の多くは、改稿過程を経て直接的に信仰を示す用語を背後にひそめていった。では、賢治が亡くなる間際まで貫いたはずの法華経信仰は「イーハトーブ童話」にどのように関わっているのだろうか。本発表では、〈教化〉としてではない観点から、この問いについて「下種」という仏教思想を手がかりに考えてみたい。

牧 千夏(まき ちなつ)

  奈良教育大学准教授
演題:「『赤い鳥』と『注文の多い料理店』の擬人化表現」
発表概要
『注文の多い料理店』が出版された同じ時代に、注目を集めた童話雑誌があった。『赤い鳥』である。『赤い鳥』は、動物や植物を擬人化した童話を多く掲載したが、それは『注文の多い料理店』も同じである。本発表では、それらの擬人化表現の違いを統計的な観点で比較する。そして、その表現の違いが童話のテーマとどのように関係するかについても、考えすすめていく。

司会
大島 丈志(おおしま たけし)

  文教大学教授

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イーハトーブ館企画展示

企画展示「1924年の春─『春と修羅』『注文の多い料理店』刊行 100 年─」を開催します

企画展示「1924年の春─『春と修羅』『注文の多い料理店』刊行 100 年─」

1924年、宮沢賢治は生涯で唯一の詩集(心象スケッチ)『春と修羅』と、童話集『注文の多い料理店』を刊行しました。

賢治にとって大きな画期となったこの年、彼はどのようにして作品を準備し、出版作業を進めたのか。
同時代の人々とは、どのような影響関係にあったのか……。

それからちょうど100周年を迎えた今、新発見資料も展示しつつ、当時のプロセスを克明にたどります。

〇開催期間: 2024年7月13日(土)~2025年1月30日(木)

〇会場: 宮沢賢治イーハトーブ館 1階展示場

〇主催: 宮沢賢治イーハトーブ館/宮沢賢治イーハトーブセンター

展示パネル内容

1. ご挨拶(刊行100年企画展 編集員会)
2.『春と修羅』『注文の多い料理店』関係年譜(大沢正善、大野眞男)
3. 心象スケッチ集『春と修羅』の刊行経緯(大野眞男)
4.『春と修羅』のテクスト変遷と詩集編成経過(浜垣誠司)
5~6.「春と修羅」(栗原敦)
7~9.「小岩井農場」の生成(杉浦静)
10~11.「永訣の朝」(杉浦静)
12.「青い槍の葉」と「東岩手火山」(大野眞男)
13. 大正13年の同時代評(大野眞男)

14.『注文の多い料理店』の刊行経緯 (大野眞男)
15~16.『注文の多い料理店』所収作品の配列(大沢正善)
17~18.『注文の多い料理店』所収作品の推敲(大沢正善)
19. 宮沢賢治の「イーハトヴ童話」(深田愛乃)
20.『注文の多い料理店』を装丁し挿絵を描いた菊池武雄(大野眞男)
21.『注文の多い料理店』各篇扉
22.『注文の多い料理店』各篇挿画
23.『赤い鳥』と『注文の多い料理店』(牧千夏)
24. 新教育運動と『注文の多い料理店』(牧千夏)
25.『イーハトヴ童話注文の多い料理店』の地元への伝播
   ~花巻の児童雑誌『子供の力』~(小島聡子)

【動画展示】
・『春と修羅』の生成変化(浜垣誠司)