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イーハトーブ館企画展示

企画展示「1924年の春─『春と修羅』『注文の多い料理店』刊行 100 年─」を開催します

7月13日(土)から2025年1月30日(木)まで、宮沢賢治イーハトーブ館にて企画展示「1924年の春─『春と修羅』『注文の多い料理店』刊行 100 年─」を開催します。2冊の刊行からちょうど100周年を迎えた今、新発見資料も展示しつつ、当時の賢治の動向と、同時代の状況を探ります。

企画展示「1924年の春─『春と修羅』『注文の多い料理店』刊行 100 年─」

1924年、宮沢賢治は生涯で唯一の詩集(心象スケッチ)『春と修羅』と、童話集『注文の多い料理店』を刊行しました。

賢治にとって大きな画期となったこの年、彼はどのようにして作品を準備し、出版作業を進めたのか。
同時代の人々とは、どのような影響関係にあったのか……。

それからちょうど100周年を迎えた今、新発見資料も展示しつつ、当時のプロセスを克明にたどります。

〇開催期間: 2024年7月13日(土)~2025年1月30日(木)

〇会場: 宮沢賢治イーハトーブ館 1階展示場

〇主催: 宮沢賢治イーハトーブ館/宮沢賢治イーハトーブセンター

展示パネル内容

1. ご挨拶(刊行100年企画展 編集員会)
2.『春と修羅』『注文の多い料理店』関係年譜(大沢正善、大野眞男)
3. 心象スケッチ集『春と修羅』の刊行経緯(大野眞男)
4.『春と修羅』のテクスト変遷と詩集編成経過(浜垣誠司)
5~6.「春と修羅」(栗原敦)
7~9.「小岩井農場」の生成(杉浦静)
10~11.「永訣の朝」(杉浦静)
12.「青い槍の葉」と「東岩手火山」(大野眞男)
13. 大正13年の同時代評(大野眞男)

14.『注文の多い料理店』の刊行経緯 (大野眞男)
15~16.『注文の多い料理店』所収作品の配列(大沢正善)
17~18.『注文の多い料理店』所収作品の推敲(大沢正善)
19. 宮沢賢治の「イーハトヴ童話」(深田愛乃)
20.『注文の多い料理店』を装丁し挿絵を描いた菊池武雄(大野眞男)
21.『注文の多い料理店』各篇扉
22.『注文の多い料理店』各篇挿画
23.『赤い鳥』と『注文の多い料理店』(牧千夏)
24. 新教育運動と『注文の多い料理店』(牧千夏)
25.『イーハトヴ童話注文の多い料理店』の地元への伝播
   ~花巻の児童雑誌『子供の力』~(小島聡子)

【動画展示】
・『春と修羅』の生成変化(浜垣誠司)