2021年11月21日に、花巻市の「花巻温泉ホテル紅葉館」において、第6回宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞の贈呈式が、行われました。
本年の受賞者は、宮城県仙台市在住の佐々木孝夫さんです。
例年は本贈呈式は、宮沢賢治学会イーハトーブセンター通常総会と同じ9月22日に行われますが、昨年に続いて本年も、新型コロナウイルス感染予防のため、参加人数を制限した形で開催されました。
宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞贈呈式 次第
1.開式
2.選考経過報告
宮沢賢治学会イーハトーブセンター賞選考委員長 大沢 正善
3.賞贈呈
4.受賞者あいさつ・活動内容紹介
5.閉式
選考理由
佐々木孝夫氏は、仙台市で2006年からジャズバーを経営しながらSPレコードを収集してきた。2018年に店は閉じたが、2017年から2019年まで、賢治に関わるSPレコードの復刻録音を収録したCD5枚72曲を制作し、「セロ弾きのゴーシュ」中の「愉快な馬車屋」のモデルとみられる楽曲も発掘した。2021年3月には賢治が作詞あるいは作曲した歌や、「ポランの広場」に登場する楽曲を地元のミュージシャンが演奏・歌唱したCDを加えた。2019年1月からブログも始め、賢治に関わる音楽情報を発信している。
賢治が愛好した楽曲を発掘しながら紹介してきた活動は宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞にふさわしい。
佐々木孝夫さんの業績
- 「 SP レコードの復刻録音で聴く CD 宮沢賢治と音楽」シリーズ 5 枚製作。
- 「ジャズ 夏のはなしです~宮沢賢治が出会った洋楽はやり歌・ジャズ~(2017 年)
- 「心象スケッチ『春と修羅』~宮沢賢治が聴いたクラシック~」(2018 年)
- 「賢治が出合ったクラシック・あらかると」(2018 年)
- 「宮沢賢治・追想に基づくクラシック Samādhi サマディ」( 2019 年)
- 「宮沢賢治・東京日和」(2019 年)
- CD 「宮沢賢治 ソングブック」(2021 年)
- 「 SP レコードで聴く宮沢賢治と音楽」第1~3回 東京・神田神保町「ブックハウスカフェ」にて開催。
- 音楽レーベル「 Paradise Valley Private Records 」主宰。古いジャズをテーマにした CD を6枚製作。 SP 盤の貴重なジャズ音源を集めた「いづみや宝物館・蔵出し」シリーズ全 10 枚を製作。
- 「東日本大震災」後の楽器支援活動。気仙沼ジュニアジャズオーケストラ等にニューオリンズより楽器支援、ニューオリンズとの交流事業を行う。